
Singer Song Writer 8.0 VS スコアエディタでのコントロール入力を行ってみます。グラフィカルに入力できるツールが付いています。
まず重要なテンポから。詳しくは下記をご覧ください。
テンポはTempo欄に直接入力できます。新規作成時は120になっていますが勿論書き換え可能です。Singer Song Writer 8.0 VSでは20〜500の範囲で入力が可能です。
トラックビューのTempoを必ずクリックして表示状態にしておきます。スコア表示部の一番上にTempoがありますね。

この120という数値をダブルクリックしてください。書き換え可能になりますので、希望のテンポに書き換えてEnterします。例えば82とします。

途中でテンポを変える場合はその位置でTempo欄をダブルクリックして入力します。

カーソル位置に「オプション」=>「コントロールの入力」からも可能です。単一的なコントロールはこのような方法が便利でしょう。
連続的に変化するような値を入力したい場合は次の方法が便利です。
スコア部の下にコントローラ値をグラフィカルに表示するストリップチャートという画面があります。Volumeが表示されていると思いますが、表示されていない場合は、Strip ChartをクリックしてVolumeを選んでください。あるいは「オプション」=>「コントローラの表示」からVolumeでもOKです。
Volumeが表示されましたら、Volumeという部分をクリックしてみてください。
Volumeにチェックが入っていてほかのコントローラ名が表示されますね。Tempo Changeを選ぶと切り替わります。
Deta Entryも見えてますが、直前のRPNやNRPNの内容を引き継ぎますので注意!!

尚このチャートはVolumeとExpressionとか複数表示させることもできます。

ではTempo Changeにてコントローラ線種の選択ボタンから斜め線Straightを選んでください。「オプション」=>「コントローラ線種の選択」からも選べます。

このストリップチャートは 連続的に変化するコントローラの値を、マウスを使ってグラフィカルに入力する際に使用します。ある位置で単一的なコントロールを入力する場合はその位置にカーソルを移動させておいて、「ツール」=>「入力ツール」=>「コントローラの入力」で行えます。
では連続的にテンポを120から80まで直線的に変化させるようにしてみましょう。つまりだんだんリタルランドということです。
Singer Song Writer 8.0 VSの下部ステータスバーに状況が表示されます。その数値を見ながら位置を確認してマウスでチャート内に直線(斜め線)を描きます。
トラック番号や小節番号ステップ数など見ればわかるようになっていますね。またパラメータの値も表示されます。
停止中とある右(値:20)がパラメータの値でこれはチャート内でマウスを動かすと変化します。その右がトラック番号やマウス位置を示します。
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もし値:120にうまくならない場合はチャートとスコアの仕切り線をドラッグしてチャート表示部のサイズを変えてみてください。
下図はTrack1で2小節目の最初(2. 1. 0)にTempoが120になり、その後徐々に遅くなり、4小節目の最初(4. 1. 0)で80になるというグラフになっています。徐々にTempo数値が小さくなるのですが、そのステップは30です(INtervalが30になっています)・・・これはINTERVAL欄で変更できます。INTERVALは実際にデータが入力される間隔を指定します。間隔値が小さいほど滑らかな変化になりますが、入力されるデータ量は多くなります。INTERVALの数値単位はステップ数になっています。ステップ数はステップタイム(ST)のことで、1ステップは1チックスに同じです。Singer Song Writer 8.0 VSでは分解能480で、これは480チックスといいます。分解能とは四分音符ひとつの長さの精度を示すもので、四分音符を何分割してデータを扱うことができるかを示します。Singer Song Writer 8.0 VSでは四分音符を480チックスで扱います。STが30ということは四分音符の16分の1の間隔で実際のデータが入ることになります。勿論分解能480チックスなのでST=1にすることも可能です。実際に入力されたデータを見るにはChartボタンの右にあるEventに切り替えます。実際に入力された値をグラフィカルに見るにはEventに切り替えてください。

ではTempo部分で確認してみてください。

上図ではTempoが細かく変化しているのは確認できますが、実際の数値は細かく変化して数値が表示され重なってしまうのでわかりにくいですね。最後79.53ですが、これは実際にはMIDIでのデータは16進数なので分解能との関係で10進数表記で割り切れない値になるからで、有効桁数以下は切捨てされます。細かい部分確認するには小節幅を大きくするとわかる場合もあります(INTERVALが大きい場合は)。
実際の数値を確認するにはステップエディタのTempoで見てください。修正もできます。
Intervalが30で行ったので。Location部分とST部分が30ステップ(ティックス)になってますね。

このストリップチャートと同様の機能はYAMAHA XG WORKSにも付いていますが、Singer Song Writer 8.0 VSではSine Curve線種が優れています。サインカーブの形状画面があり、細かな波状を表現できます。
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波の途中にある□をドラッグすることでも変更可能で、勿論数値を入力しえも可能です。
これはExpressionで細かく上下させて震わせたりする(Stringsなら細かなトレモロ)ようにできます。僕の檸檬ではそれで震わせていますので開いてみてください。ストリングスのトラックのストリップチャートでExpressionにするとわかります。
※トレモロを行うには他に細かくビブラートさせる・短い長さの音符を連打(同音連打)させるなどがあります。

ストリップチャート表示中は調号や拍子記号が表示されません。表示させるにはストリップチャートにある
ボタンで閉じてください。
ストリップチャートにはTempoやVolume・Expressionのほかにもコントローラが登録されていますが、該当するものが見つからない場合は、まず「ツール」=>「入力ツール」=>「コントローラ入力」画面の「入力するコントローラ名」でコントロール番号を確認してみます。ここにあればその番号が確認できるわけですからストリップチャートのOther Controlにしてコントロール番号を入力すればグラフィカル編集できます。

例えばPedalは64です。Pedalオフは0〜63の範囲内、オンは64〜127です。まあ0か127にすればオフ・オン切り替わります。スコアエディタのペダル記号入力(ペダルON/ペダルOFF)でも入れることができますが、そのままでは単にスコア表示上に記号を書き込んだだけでコントロールデータは書き込まれません。ペダル記号で実際にMIDIイベントとして書き込むには「データに反映する」にします。一旦データに反映させた場合はペダル記号を削除してもデータに反映するをオフにしてもイベントは消えません。ステップエディタやストリップチャート・グローバル編集ツールなどで書き込まれたPedalコントロールチェンジを削除します。
Pitch Bend Rangeもコントローラ入力にあります。PItch Bend RangeはPitch Bendの最大・最小の変化幅を設定するものです。Pitch Bend Rangeが2の場合はPitch Bendが8191で半音二つ分(全音分)音程があがります。-8191で半音二つ分(全音分)音程が下がります。この場合半音上げるには8191÷2≒4096にします。
Pitch Bend Rangeが12の場合は半音12個分の上下幅を持ちます。つまり8191で1オクターブ上がり、-8191で一オクターブ下がることになります。半音上げるためにはPitch Bend値を8191÷12≒683にすればよいことになりますね。
ギターのチョーキングなどでPitch Bendはよく使用します。チョーキング・・・弦を弾いた後に弦を押さえている指をフレットに平行にずらすことで弦が伸びます。伸びた弦は張力が強くなり音が高くなります。微妙な音程変化を行うときに使用します。特にエレキギターでのフレーズ演奏で必修の奏法となっています。プリングオフやハンマリングオンなどの奏法を表現するときにもPitch Bendを使用します。ビブラートは通常モジュレーションで表現します。
※VSTiにもPitch Bendを受信するものがあります。その中でもPitch Bend Rangeを受信するものと受信しないものがあります。Pitch Bend Rangeを受信するものの場合は問題ないのですが、Pitch Bend Rangeを受信しないものの場合、Pitch Bend Rangeが実際のMIDI演奏とVSTiとで異なっているとPitch Bend受信したときに変化具合が違ってくるので注意が必要です。Pitch Bend Rangeを受信しないVSTiではPitch Bend RangeをVSTi側でMIDIデータにあわせておかなければなりません。Pitch Bend Rangeの設定がないVSTiの場合はそのVSTi内部でのPitch Bend Rangeの値が何に固定されているのか調べ、MIDI側で合わせてPitch Bendの変化値を変えるしかありません。まあPitch Bend Rangeの設定がないVSTiをPitch BendのあるMIDIトラックで音源にしない方が良いでしょう。
コントロールの71〜74はサウンドに関する設定です。特に71(Harmonic Content)と74(Brightness)では音色が変わります。SY-XG50でもVSC-88でもOKです。SC-88Prro(VSC-88はそのソフトウェア版)には隠し機能として存在していますから大丈夫です。但し効果のかかり方は音源固有の問題になります。72(Release Time)は鍵盤から手を離した後で残る余韻のようなものです。73の(Attack Time)は鍵盤を押してから実際に発音されるまでの時間差のようなものです。音色を簡単に変えたい場合71と74は便利なので試してみてください。Microsoft GS Wavetable SW SynthとWingorooveでは効果ありません。
聞き比べ(ストリングスに71を設定しているMIDIファイルとの聞き比べ)。VSC-88やSY-XG50などの音源で聞いてください。GMシステムオンで、71(Harmonic Content)以外はまったく同じです。ストリングスの厚みというか拡がり感がずいぶん違って聞こえますね。ハーモニックコンテントは64(16進数で40)が初期値で効果0です。63以下で効果がマイナスに、65以上で効果がプラスになります。
remmon_71_10.mid・・・コントロールナンバー71を小さく設定。
remmon_71_127.mid・・・コントロールナンバー71を大きく設定。
remmon_71_non.mid・・・コントロールナンバー71を設定していない。
ほかにもビブラートの大きさを設定するもの(76〜78)もSY-XG50とVSC-88で有効です。また音源固有の設定もありますので、詳しくはお手持ちのMIDI音源のMIDIインクリメンテーションチャートなどで確認ください。参考はこちら。
このようにVolumeやExpression・Panpot・Pitch Bend・などいろんなコントロールのパラメータを入れて演奏に表情をつけ、MIDI打ち込み完了しました。
MIDIとして公開する場合は「ファイル」=>「名前をつけて保存」からMIDで保存してください。format 1とformat 0があります。
○Format0・・・トラックの情報は保存されません。MIDI 出力で「ポート 1」に設定されているトラックの情報のみが保存され、同じ MIDI チャンネルの情報はマージされます。※マージ・・・融合の意。
○Format1・・・トラックの情報を保存する場合に選択します。こちらの方が将来開いて編集するときに都合が良い。
□ポート情報を保存する・・・複数のMIDI 出力ポートを使用し、このポート情報も保存する場合にチェックします。ただし、この設定は、Format1を選択している場合にのみ有効です。
次はVSTiなどを使用してオーディオにする方法を説明します。