XP/2000限定!!
YAMAHA XG WDM SoftSinthesizer(SY-XG50)はVistaでは動作しません。VSC-88(VSC-3.2)やTimidity++ DriverはVistaでも動作します。詳細はこちら
注意点:YAMAHA のソフトウェアシンセを持っている人はやらないように。
アンインストールが難しいので、うまくアンインストールしないとお持ちのYAMAHA
ソフトウェアシンセがインストールできなくなります。
これは既にYAMAHA WDM Driverがインストールされている環境であれば、YAMAHA
ソフトウェアシンセのインストーラが上書きインストールを拒否するためです。
インストールできるようにする方法はないことはないのですが・・・(僕は成功しています)。
MIDI音源がMicrosoft XG Wavetable SW Synthしか入っていない方、なんと本来市販のソフトウェアMIDIシンセであったYAMAHA
SY-XG50が無料で手に入ります。
しかも海賊版/不正品ではありません。
配布元はMicrosoft Updateの英語サイトです。
YAMAHA WDM SoftSynthsizerはSY-XG50と同等のMIDIドライバです。
実際には4MBのWaveTableしか含まれておりませんが、4MBの方が音質がいいわけですから、2MBのWaveTableは必要ないでしょう。
尚、市販品のSY-XG50ではインストーラやアンインストーラ・XG Synth Driver設定機能/2MB WaveTableも含まれております。
では、まず下記からドライバを入手します。
入手したファイルは圧縮されておりますので、解凍ソフトで解凍してください。
解凍すると中身は以下のようになります。
4MBのWaveTable「Sxgwave4.tbl」が見えてますね。
MIDIソフトウェアシンセのドライバはハードウェアの「サウンドとオーディオデバイス」に位置します。
ご覧になればわかるようにインストーラはありませんので、ハードウェアの追加でインストールします。
「設定」=>「コントロールパネル」=>「ハードウェアの追加」を起動します。
「次へ」を押し先に進みます。
追加できるハードウェアを検索する画面になりますが、しばらく待ちます。
追加できるハードウェアが見つからなかった場合、上のような画面になります。
「はい、ハードウェアを接続しています」にチェックして「次へ」を押し先に進みましょう。
インストールされているハードウェアが一覧表示されますが、スクロールバーで一番下にある「新しいハードウェアデバイスの追加」を表示させ、クリック選択してから「次へ」を押します。
「インストール方法を選んでください。」画面で「一覧から選択したハードウェアをインストールする(詳細)」に切り替えてから、「次へ」を押します。
ドライバに含まれるセットアップ情報ファイルを使用して手動インストールすることになります。
MIDIドライバはサウンドドライバなので「共通ハードウェアの種類」から「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラ」をクリックし、「次へ」で先に進みます。
インストールするドライバは先ほど解凍したファイルにあるので、「ディスク使用」ボタンを押します。
この時フロッピーディスクにアクセスすることがありますが、気にせず次に進みます。
製造元のファイルのコピー元に解凍したファイルの保存先からファイル指定しますので、「参照」ボタンを押します。
解凍したファイルのある場所から「SXGXGWDM.INF」ファイルを探し出し、クリック選択して「開く」を押します。
「製造元のファイルのコピー元」にファイルのある場所が表示されますので、「OK」ボタンを押して進みます。
「YAMAHAXG WDM SoftSynthesizer」となっているのを確認し、「次へ」を押します。
インストールが始まります。
インストール完了画面が出たら、「完了」ボタンを押して閉じましょう。
これでドライバインストールは完了しました。
※完了ボタンを押してからしばらくの間Windowsが反応しなくなりますが、これは環境変化による設定を行っているためです。
この処理に数十秒から数分かかる場合がありますので、しばらく待ちます。
簡単に設定を行えるツールが見つかりました。
http://www.ipe.tsukuba.ac.jp/~s0410795/
設定ツールをダウンロード後解凍し、「設定ツール.hta」を実行すると設定ができます。
変更後は[OK]ボタンを押してからWindowsを再起動してください。
設定ツールを使用しないで行い場合は下記を参照ください。
ドライバをインストールした初期状態は決して最高の状態ではありません。
先に述べたように簡単設定ツールが付いていませんので、設定変更はレジストリエディタで行います。
レジストリをいじりますが、正確に行えば怖いものではありません。
では、レジストリエディタを起動します。
「スタート」=>「ファイル名を指定して実行」をクリックします。
名前の欄に「regedit」と入力して「OK」ボタンを押します。大文字でも構いませんが、必ず半角アルファベットで入力してください。
上記のようにマイコンピュータだけの場合は、その左にある[+]ボタンを押して展開してください。
更に「HKEY_LOCAL_MACHINE」の左の[+]で展開、同様に「SYSTEM」=>「CurrentControlSet」=>「Control」=>「Class」=>「{4D36E96C-E325-11CE-BFC1-08002BE10318}」と展開してください。
Classの中にには似たような値のものがたくさんあり見つけるのが大変そうですが、先頭4D36E96Cという値のものはひとつしかないと思いますので、すぐわかります。
4D36E96C-E325-11CE-BFC1-08002BE10318を展開すると0000から4桁の数字が複数個存在していますが、その中で左に[+]があるものを展開して下層にある値がsxgsetupのものを見つけ、sxgsetupをクリックします。
※下図は既に設定変更後のものです。
右側ペインにsxgsetupの値が複数個表示されます。これが現在の設定状態になります。
各内容の意味は次のようになります。
項目名 |
レジストリエントリ名 |
値の説明 |
|
---|---|---|---|
最大同時発音数 |
poly |
24〜128の値にセットする |
32 |
ウェーブテーブルのサイズ |
waveset |
0なら2MB、1なら4MB |
0 |
最大CPU使用率 |
cpuload |
%単位、40,50,60,70,80,90から選択 |
70 |
reverb |
0で無効、1で有効 |
1 |
|
chorus |
0で無効、1で有効 |
1 |
|
variation |
0で無効、1で有効 |
1 |
|
音質 |
fs |
0で11kHz、1で22kHz、2で44kHz |
1 |
taskbar |
0で非表示、1で表示 |
0 |
ウェーブテーブルのサイズ設定は、2MBと4MB両方インストールされている場合のみ切り替え可能で、一方しか入っていない場合は変更しても元に戻ります。
タスクバーアイコンもドライバに設定ファイルがないため、1にしても表示されることはありません。
SY-XG50の設定画面と比較しておきましょう。
最大同時発音数(poly)にはスライダがあり、24〜128まで細かく設定できます。
ドライバでも直接この間の値を指定すればOK。
スケールの大きな曲の場合はノート数が多く、発音数が多く必要とする場合があります。
非力なパソコン以外は大きくしましょう。ちなみに僕は128音です。
SY-XG50のヘルプでは64で十分とありますが、それでは足りないMIDIファイルがあります。
そのような場合は音切れが起こりますので、できれば大きくしましょう。
サイズとある部分はwaveset設定です。4MBの方が音質がよくなります。wavesetは1にしてみましょう。
0に戻る場合は一方しか入っていないということになります。
最大CPU使用率(cpuload)は70%初期状態でいいと思います。MIDIシーケンサソフトなどと一緒に使用中、あまりに音飛びがひどい場合は小さくすると軽減することがあります。
音質に影響するものではありません。
受信エフェクト:リバーブ(reverb)、コーラス(chorus)、バリエーション(variation)は1のままにしておきましょう。
MIDIデータにこれらエフェクトを使用していることが多く、オフにするとそれらエフェクトがかからなくなってしまいます。
音質(fs)は初期値1(ラジオの音質)になっていますが、CDの音質の方が良いに決まってます。
SY-XG50が出た当初はまだXPが出る前でした。パソコンの能力も今のものと比べ物にならないくらい非力でしたから、現在のパソコンならfsは2(CDの音質)にしましょう。
タスクバーにアイコンを表示する(taskbar)先に書いた通り、1にしても意味ありませんので、0のままで。
尚、MIDI演奏時の音飛びは、最大同時発音数を超えた場合に発生するだけではなく。CPU使用率が大きく、占有する場合にも起こることがあります。
後者の場合は発音数に関わらず起きます。
では実際にレジストリエディタで変更しましょう。
まずは、最大同時発音数polyを128音にします。
レジストリエディタの右ペインにあるpolyをダブルクリックします。
「DWORD 値の編集」画面が現れ表記が16進になっていると思います。値の名前がpolyで値のデータが20(16進数--10進数では32)ですね。設定では全て10進数で行いたいので、必ず10進に切り替えてください。
10進数で128音にしますから値のデータに128(半角英数字)と入力してから「OK」を押します。
右ペインのpolyの欄が0x00000080(128)となっているのを確認しておきます。
次は音質fsです。
fsをダブルクリックして、「DWORD 値の編集」画面で値の名前がfs、値のデータが1になっていることを確認、10進に切り替えます。
値のデータ欄に2と入力して「OK」で閉じます。
右ペインのFSの欄が0x00000002(2)となっているのを確認しておきます。
次はウェーブテーブルのサイズwavesetです。
まあ設定が有効になるかどうかはウェーブテーブルが2MBと4MB両方入っているかどうかですが、とりあえず1にしておきましょう。
もしひとつの場合は1にしても変化ありませんが・・・。
WAVESETをダブルクリック、同様に確認して10進数に切り替え、1を入力して[OK」で閉じましょう。
右ペインで0x00000001(1)を確認します。
CPU使用率cpuloadは70%初期値で良いと思いますが、変更したい場合は、同様にcpuloadをダブルクリックし、10進数に切り替えてから、値を入力します。入力値は40,50,60,70,80,90のいずれかです。
これで設定変更完了です。レジストリエディタを閉じて終了させましょう。
変更後はWindowswを再起動してください。
これでSY-XG50同等のMIDI音源が使えるようになりました。
Microsoft
XG Wavetable SW SynthでしかMIDI演奏を聴いたことがなかった人には「今までの音はいったいなんだったの?」ということに気がつくことでしょう。
(*^-^)v
SY-XG50にもTG300Bモードがちゃんとあります。SC-55とほぼ同等のGS音源としても動作します。必ずTG300Bで演奏させるにはMIDIファイルにGSリセットが必要です。まあ当たり前ですが。
Vista以外のWindowsにはMIDIマッパーがあります。
いや、VistaにもMIDI Mapperはあります。MIDI Mapperの優先するデバイスを変更するツールがないのです。
従って下図は間違いがあります。
詳しくはVistaのMIDIセッティングをご覧ください。
MIDIマッパーはパソコンにインストールされているMIDIデバイスすべてをマッピングしています。MIDIマッパーでの規定のMIDIデバイスをDefault MIDI Outとして設定されています。MIDIデバイスを設定することができない(設定がない)ソフトウェアではMIDI OutデバイスがMIDIマッパーでのDefault MIDI Outデバイスが使用されることになっています。
※下記は僕のパソコンにインストールされているMIDIデバイス・オーディオデバイスで、パソコンによって内容は異なります。
上記レジストリを書き換えない限りとあります情報は、ネットからのものです。その具体的方法は知りません。
というかその前にVistaで動作するMIDIデバイスがまだ少ないのではないかと・・・。
Good!! Vista 32bitでのMIDI構築に関することはこちらのページを参考にしてください。
Vista32bitでのRoland
VSC-88(VSC-3.2)導入方法やDEFAULT MIDIOUT DVEVICEの変更法も書いています。
尚、XPでのDefault MIDI Out Deviceは下記のようにして変更できます。
@「コントロールパネル」=>「サウンドとオーディオデバイス」を開きます。
タスクバーに音量アイコンがある場合は右クリックして「オーディオプロパティの調整」をクリックしてもOK。
A「オーディオ」タブに切り替えて、【MIDI音楽の再生】にある[規定のデバイス]部にリストからインストールされているデバイスの内通常再生に使用するMIDI Outデバイスを選択します(これがDefault MIDI Out Deviceとなります)。
95・98・98SE/Me・2000にも同様な設定がありますが、Vistaではありません。規定のデバイスをXPなどの方法では変更できません(というよりもその仕組みがない)。
VistaのWindows Media Plsayer11にはMIDI Outを設定する項目もなく、Default
MIDI Outが「Microsoft GS Wavetable SW Synth」に固定されているため、MIDIをWindowsw
Media Player 11で聞くときにはMicrosoft GS Wavetable SW Synthでしか演奏できないことになります。
実際にはレジストリをいじると変更が可能です。その方法は上記Vista 32bitでのMIDI構築に関することはこちらのページを参考にしてください。で解説しています。
フリーのMIDIソフトウェアシンセサイザとして他にも「TiMidity++」というものがあります。TiMidity++はフリーでありながらドライバとしても動作するため、一般のシーケンサソフトでも演奏が可能です。しかもサウンドフォントの追加や設定(Configファイル)によってはGSやXGに対応させたり、音色を追加することなどが可能です。
サウンドフォントと設定次第でSC-88Pro以上の音質で演奏させることも可能です。MP3やWAVに変換する機能も持ち合わせています。
上記のようにTiMidity++はとても魅力的ですが、設定方法が初心者には難しいらしいです(僕もよくわかりません)。
しかし案じるなかれ。有志により予めパッケージのようになった設定ファイルがネットにあります。詳しくは「Timidity
サウンドフォント」程度のキーワードで検索するとその方法が詳しく書かれたサイトが簡単に見つかりますので、是非お試しください。
Vistaでも動作確認を取れているものが出ています。最新版ならたぶん大丈夫。こちらをご覧ください。
参考サイト
http://www.geocities.jp/operation_g/index.html<=簡単導入マニュアル
http://www.abcoroti.com/~bluewing/timidity/index.html
http://www8.plala.or.jp/mahoroban/index.html
http://www13.plala.or.jp/eindows/